前払金を送る前に中国のサプライヤーを確認する方法
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前払金を支払う前に、売主は誰か、代金を受け取るのは誰か、そして各当事者が製造業者とどう関係しているかを確認してください。名称の違いは、翻訳による場合も、別の事業者を指す場合もあります。名称が異なることも、一見一致することも、それだけで支払いの安全性を示すものではありません。
ウェブサイトの英語名、見積書の名称、銀行口座情報の名義、営業許可証の名称は、すべて異なる表記になっていることがあります。同一事業者の翻訳名の場合もあれば、別々の事業者の場合もあります。確認作業とは、各書類の背後にある登記上の主体を特定し、書類が同一の主体を示しているか、異なる場合はその関係を明らかにすることです。
本ガイドでは5つの手順を説明します。着手に中国語の読解力は不要ですが、公式登記システムは中国語で、検索には実名による本人確認が必要です。そのため、手順2では通常、記録を読める人に検索を依頼します。各手順の結果は、確認済みの事実か未解決事項のいずれかです。未解決事項は直ちに取引をやめる理由ではなく、次に何を求めるべきかを示す一覧であり、解消するまで支払いを保留する理由です。
手順1:最新の営業許可証と事業者情報を入手する
中国本土の登記企業は、地域の市場監督管理当局が発行する営業許可証(营业执照)を保有しています。QRコードが見える、鮮明で欠けのない最新の画像を求めてください。登記名称、法定代表人、住所、登録資本金が変わると許可証は再発行されるため、古い写しの情報が現在と異なる場合があります。
許可証から、中国語の登記名称、18文字の統一社会信用コード(USCC、统一社会信用代码)、法定代表人の氏名の3点を記録します。これらが他の情報を照合する際の基準になります。各欄の意味は、中国の営業許可証の読み方に関するガイドで説明しています。
許可証が届く速さや、相手が送付を渋ることだけで結論を出さないでください。合理的な回答期限を合意し、受け取った資料は確認の出発点と考えます。画像ファイルは誰でも作成できます。登記当局が発行した真正な許可証でも、示すのは発行時点の登記事項です。未確認の画像から判断できることは、それよりも限られます。「同じグループ内」の別会社の許可証が送られてきたら、その事実を記録し、どの会社が売主なのかは未解決のままにしてください。
手順2:公式登記情報を検索し、USCCを確認する
確認先は公式の国家企業信用情報公示システム(GSXT)です。中国語で提供され、2021年以降は検索に実名による本人確認が必要なため、多くの海外バイヤーは自分だけでは検索を完了できません。中国の同僚や代理人、調達パートナー、有料の確認サービスなど、記録を読める人に依頼してください。中国語名またはUSCCで検索し、最新の登記事項、状態、記録された変更を受領書類と照合し、閲覧できるリスク情報を確認したうえで、出典と検索日を示してもらいます。当局の登記情報と会社自身が提出した開示情報を区別してください。検索や記録の解釈ができない場合、その確認項目は未解決として扱います。
この手順によって、書類を受け取っただけの状態から実際の確認へ進みます。許可証はサプライヤーが自らをどう示しているかを伝え、登記情報は現在何が記録されているかを伝えます。名称、法定代表人、住所の変更や、営業許可の取消しなどの状態変更は記録に現れます。それぞれを相手の沿革説明と照らして読む必要があります。検索に失敗した、該当記録が出なかった、記録を解釈できなかった場合は、確認合格ではなく未解決です。
USCC自体には、限定的ながら2つの確認ができます。内部構造と検査文字があるため、入力誤りを検出できる場合があります。また、登記当局、組織区分、登記時の行政区画がコードに含まれています。ただし、限界が3つあります。コードは法人だけでなく他の組織にも付与されるため、保有していても独立した法人とは限りません。移転してもコードは変わらないため、コードの地域と現在の住所の違いは以前の登記所在地を示すだけかもしれません。矛盾と判断せず変更履歴を確認します。そして、検査文字は誰でも計算できるため、構造が正しくても事業者の実在や存続の証拠にはなりません。それを確認できるのは登記検索です。当サイトの無料信用コードチェッカーは構造を検査し、地域と区分を読み解くもので、登記情報を検索するものではありません。
手順3:契約上の売主と署名権限を照合する
中国本土の企業では、中国語の登記名称が主な識別情報です。ウェブサイト、メール署名、見積書の英語名は翻訳名や営業上の名称であり、本土の登記簿に記録される名称ではありません。ただし、銀行書類など別の記録に英語名が載る場合はあります。無関係の2社が同じ英訳を使うことも、1社が複数の英訳を使うこともあります。
許可証の中国語名を、見積書、プロフォーマインボイス、契約書で探してください。通常はヘッダー、フッター、会社印に記されています。英語名しかない場合は、中国語の正式な登記名称とUSCCを入れて再発行するよう求めます。
契約書の中国語名が許可証と違っても、すぐに別の事業者だと決めつけないでください。1文字の違いでも、名称変更、古い書類、入力ミスの場合があり、別会社の場合もあります。USCCと登記上の名称変更履歴で確認し、実際に売主として記載された事業者の許可証を求めてください。
次に署名者を確認します。法定代表人には法律上の特定の役割があります。他の人も、付与された権限や適用される代理のルールによって会社を拘束する場合があり、署名や印だけでは判断できません。署名者と権限の範囲を示した授権書など、取引に応じた権限資料を求め、書類が届く前に独立して確立した連絡経路で会社に確認してください。
手順4:受取人、受領権限、銀行送金指示を確認する
送金受取人は代金の受領先として指定された者であり、必ずしも契約上の売主とは限りません。各当事者の役割を特定し、第三者への支払いについて売主から真正性を確認できる指示を得てください。特に変更があった場合は、独立して確立した信頼できる経路で送金情報を確認します。会社間の関係を示す証拠だけでは、この代金を受領する権限は確認できません。
銀行口座情報の受取人名と売主の登記名称を比較します。一致していても、銀行情報はメールだけでなく契約書またはプロフォーマインボイスにも記載し、その情報を伝えたメッセージとは別の経路で確認する必要があります。いつものメールアドレスからの返信は別経路にはなりません。メールアカウントは乗っ取られる可能性があります。
名称が異なる場合、まず翻訳や綴りの違いだけではないか確認します。第三者と扱う前に、銀行の記録上の口座名義が登記上の主体とどう対応するかを明らかにしてください。英語の口座名と中国語の登記名称があるだけで、自動的に別当事者になるわけではありません。
実際に別の事業者である場合は、その主体を特定します。自ら売主となる香港などの貿易会社、工場との取り決めに基づく貿易会社や輸出サービス会社、個人、または関係が説明されていない相手かもしれません。必要な資料はそれぞれ異なり、受取人名の不一致と香港の受取会社に関する別ガイドで説明しています。いずれの場合も確認点は同じです。この注文でどの役割を担うのか、真正性を確認できる書類で売主がその相手への支払いを認めているか、そして支払いにより買主の支払義務が履行されると契約に定められているか、という点です。
登記検索は銀行口座の確認ではありません。予定している送金で利用できる受取人・口座確認の手段を取引銀行に尋ね、売主から届いた銀行書類は独立した方法で真正性を確認してください。これらの確認にも限界があります。
手順5:未解決事項を記録し、支払いを保留するか判断する
最初の4手順が終わると、確認済みの事実と未解決事項の一覧ができます。確認ごとの出典と日付を添えて、両方を記録してください。よくある未解決事項は次のとおりです。
- 登記検索を完了または解釈できず、許可証を読んだだけで照合していない。
- 契約書に英語名しかない。
- 銀行口座情報がメールで届いたのみで、契約書にない。
- 署名者が法定代表人ではなく、権限を示す資料もない。
- 売主と第三者の受取人の関係が主張されているだけで、書面がない。
サプライヤーから書類を得れば解消する項目もあります。他には、独立した確認、検証可能な説明、記録を読める人による調査が必要です。どの不足も1枚の書類で埋められるわけではなく、相互に整合した書類がすべて誤っている可能性もあります。前払金を支払う前に求める書類のガイドでは、各書類が示せることと示せないことを説明しています。
最後の判断は「安全」か「危険」かの二択ではありません。未解決のまま支払うことを受け入れられる項目なのか、質問に対する相手の対応で状況が変わったかを判断します。回答拒否、理由のない長期の遅延、質問を始めた後の銀行口座情報の変更は、それぞれ解決まで支払いを保留する理由になります。
本ガイドの対象外
本ガイドが扱うのは相手の特定です。どの登記主体と取引しているか、書類が同じ主体を示しているか、代金受取人の受領権限が説明されているかを確認します。工場が仕様どおりに製造できるか、納期を守れるかは扱いません。また、銀行口座の支配者を確認するものでもありません。書類確認だけではそれはできません。上記資料を超える個々の営業担当者の権限確認や、中国における契約の執行可能性についての法律助言も対象外です。5手順をすべて行えば、特定していない相手に支払う可能性は減りますが、取引の安全性が確立されるわけではありません。
登記情報との照合を依頼し、未解決事項をそのまま明示した結果を受け取りたい場合は、お手持ちの書類で確認を依頼できます。